第131回触媒討論会

 

セッションについて

セッション一覧

1 ファインケミカルズ合成触媒
(Catalysis and fine chemicals)
2 有機金属・分子触媒
(Organometallic and molecular catalysis)
3 コンピュータ利用
(Computer application to catalysis)
4 生体関連触媒
(Bio-related catalysis)
5 界面分子変換の機構と制御
(Molecular transformation at interface)
6 選択酸化
(Selective oxidation)
7 水素の製造と利用のための触媒技術とプロセス
(Catalyst technologies and processes for hydrogen production and utilization)
8 天然ガス転換
(Natural gas conversion)
9 規則性多孔体の合成と機能
(Synthesis and function of ordered porous materials)
10 ナノ構造触媒
(Nanostructured catalysts)
11 燃料電池関連触媒
(Catalysts relevant to fuel cells)
12 光触媒
(Photocatalysis)
13 環境触媒
(Environmental catalyst)
14 工業触媒
(Industrial catalysis)
15 バイオマス変換
(Biomass conversion)
16 固体酸塩基触媒
(Solid acid-base catalyst)
17 二酸化炭素変換
(CO2 conversion)

セッションについて

1. ファインケミカルズ合成触媒(Catalysis and fine chemicals)

様々な機能性材料や医農薬の創製に必須であるファインカミカルズの合成手法の開発には,効率の向上に加えて,より環境負荷の小さいプロセスの構築が求められている.その実現のためには,高機能な触媒の開発が重要である.本セッションでは,固体触媒,錯体触媒のみならず生体触媒や有機分子触媒,電極触媒も対象として,ファインケミカルズ合成を指向した触媒化学・プロセス化学にわたる幅広い分野の研究者が交流を深め情報を交換する場を提供する.

世話人・連絡先
大阪大学大学院基礎工学研究科物質創成専攻化学工学領域 水垣共雄
〒560-8531 大阪府豊中市待兼山町1-3
Tel&Fax: 06-6850-6260
e-mail: mizugaki.tomoo.es@osaka-u.ac.jp(@を半角に変更してください)

2.有機金属・分子触媒(Organometallic and molecular catalysis)

有機金属化合物を主体とする分子触媒は,分子レベルでの触媒反応の理解に重要であるばかりでなく,触媒デザインの自由度が高く,均一な反応が進行するため,高い活性や選択性を極限まで追求することができる.このように分子触媒化学は触媒化学のフロンティアであり,触媒化学全体の発展のためにはこの分野における新しい学理の追求と構築が必要である.「有機金属・分子触媒」セッションは,有機金属化合物と分子触媒に関する最先端の発表と討論の場を提供し,これらの合成,構造,化学量論反応,触媒反応,反応機構ならびに理論化学計算を対象としている.

世話人・連絡先
東京農工大学大学院工学研究院応用化学部門 平野雅文
〒184-8588 東京都小金井市中町2-24-16
Tel&Fax: 042-388-7044
e-mail: hrc@cc.tuat.ac.jp(@を半角に変更してください)

3. コンピュータ利用(Computer application to catalysis)

コンピュータは現在あらゆる分野において利用され,触媒研究においても例外ではなく,基礎研究から生産現場に至るまで不可欠な道具となっている.本セッションは適用分野,基礎・応用の如何を問わず多様なコンピュータ、シミュレーション、データ科学などの活用による研究を発表する場を提供し,大学研究機関間,および企業との連携・交流を活性化させることを目的としている.

世話人・連絡先
株式会社デンソー 材料技術部 竹野貴法
〒448-8661 愛知県刈谷市昭和町1-1
Tel: 0566-20-2787
e-mail: takanori.takeno@gmail.com(@を半角に変更してください)

4. 生体関連触媒(Bio-related catalysis)

最近の生物無機化学研究の重点はモデル錯体の構造解明から機能発現へと展開し,単なるモデル錯体の合成から実用触媒開発の段階に入ってきています.さらに,分子生物工学の進展に伴い生体触媒である酵素機能が分子レベルで解明されるに至り,酵素,モデル錯体固体触媒が同じ土俵で議論できる時代となりつつあります.本セッションでは,生体触媒,モデル分子触媒による機能発現と反応制御,さらには生体触媒と固体触媒の複合化への展開などについて一般講演を広く募ります.皆様の積極的なご参加をお待ちしております.

世話人・連絡先
大阪公立大学 人工光合成研究センター 天尾豊
〒558-8585 大阪府大阪市住吉区杉本3-3-138
Tel&Fax: 06-6605-3726
e-mail: amao@omu.ac.jp(@を半角に変更してください)

5. 界面分子変換の機構と制御(Molecular transformation at interface)

明快な設計指針に基づいて高機能実触媒を創出するためには,合成,構造評価,反応解析の先端的技術をもつ実験家と,多様で複雑な触媒作用に通底する根本原理をあぶり出す理論家の協同が不可欠である.本セッションでは,触媒機能の制御にむけて,固体やナノ粒子の表面と気体・液体などさまざまな界面における分子変換過程の機構を分子科学的な視点で議論する.

世話人・連絡先
千葉大学大学院工学研究院共生応用化学コース 一國伸之
〒263-8522千葉県千葉市稲毛区弥生町1-33
Tel&Fax: 043-290-3380
e-mail: ichikuni@faculty.chiba-u.jp(@を半角に変更してください)

6. 選択酸化(Selective oxidation)

有機,無機を問わず,実現不可能な難度の高い酸化反応が数多くあります.高難度の酸化反応は化学工業における解決すべき研究課題として取り残されています.またエネルギー変換分野においても選択酸化反応の実現が重要です.この難題に取り組めば,省エネルギー化学プロセスの実現に貢献できると考えます.この難題を突破するには,触媒作用の組織化,能動的制御,高次元構造制御などが協調した触媒を開発する必要があると考えます.酸化反応の触媒作用に係わる事象に関して広く意見交換することをセッション目的としています.

世話人・連絡先
東京工業大学物質理工学院 山中一郎
〒152-8552 東京都目黒区大岡山2-12-1 S1-16
Tel&Fax: 03-5734-2144
e-mail: yamanaka.i.aa@m.titech.ac.jp(@を半角に変更してください)

7. 水素の製造と利用のための触媒技術とプロセス(Catalyst technologies and processes for hydrogen production and utilization)

水素エネルギー社会をより確かなものとするための水素製造・利用技術の分野において,触媒技術および反応プロセス開発からの貢献を本研究会は目指しています.(1)再生可能エネルギーを利用した電解による水素製造や,水素とCO2や窒素との反応により,燃料,あるいは有用な化学物質を製造するための触媒・プロセス開発,(2)各種媒体による水素貯蔵・輸送技術にかかわる触媒・プロセス開発,(3)各種炭化水素,化石資源やバイオマスなどからの水素製造のための触媒・プロセス開発(水蒸気改質やATR,部分酸化,水性ガスシフト,メタン化,PROXを含む),(4)水素が関与する新たな反応や利用技術,などについて,口頭あるいはポスター発表による活発な討論を期待しております.

世話人・連絡先
名古屋大学大学院工学研究科 永岡勝俊
〒464-8603名古屋市千種区不老町
Tel&Fax: 052-789-3388
e-mail:nagaoka.katsutoshi@material.nagoya-u.ac.jp(@を半角に変更してください)

8. 天然ガス転換(Natural gas conversion)

エネルギー・物質創製においてガス転換のための触媒は未来のための技術として重要である.これら化学反応に関する触媒技術について討議を深め,今後のガス利用化学の発展に資するものとしたい.メタン・エタンなどの低級炭化水素転換のみならず,バイオガス利用,CCU/カーボンリサイクル,PtoG/PtoL,合成ガス転換,C1化学なども併せて議論できる場とする.不均一系触媒の研究者はもちろんのこと,均一系,酵素触媒,電気化学,イオニクス材料などいろいろな分野の融合によるブレークスルーの発現を期待している.

世話人・連絡先
早稲田大学先進理工学研究科 関根泰
〒169-8555 東京都新宿区大久保3-4-1 早大理工55号S803室
Tel&Fax: 03-5286-3114
e-mail: ysekine@waseda.jp(@を半角に変更してください)

9. 規則性多孔体の合成と機能(Synthesis and function of ordered porous materials)

規則性多孔体の合成と機能に関する研究水準は着実に向上しており,ゼオライト,メソ多孔体(シリカおよびカーボン)から有機官能基や遷移金属を含む様々な関連物質へと研究領域がますます拡大しています.また,それらの触媒特性はもちろんのこと,その基盤となる物理的・化学的性質には大いに興味が持たれます.本セッションは,規則性多孔体の合成および機能に関する最新の研究成果の発表と討論を通じて,本研究分野のいっそうの進展に寄与することを目的とします.多くの方々にご参加いただき,活発な発表と討論が行われますよう,ご協力をお願いいたします.

世話人・連絡先
横浜国立大学大学院工学研究院 窪田好浩
〒240-8501 横浜市保土ケ谷区常盤台79-5
Tel: 045-339-3926 Fax: 045-339-3941
e-mail: kubota-yoshihiro-sr@ynu.ac.jp(@を半角に変更してください)

10.ナノ構造触媒(Nanostructured catalysts)

本セッションは,オングストロームからナノスケールで設計・制御された「ナノ構造触媒」を対象とし,その調製手法の開発やナノ構造と触媒機能の関連に関する総合的な理解を目指し,産官学間の意見・情報の交換・討論の場として本分野のより一層の発展に寄与することを目的としています.多くの方々の発表と討論への参加をお願い致します.

世話人・連絡先
大阪大学大学院工学研究科 森浩亮
〒565-0871 大阪府吹田市山田丘2-1
Tel: 06-6879-7460 Fax: 06-6105-5029
e-mail: mori@mat.eng.osaka-u.ac.jp(@を半角に変更してください)

11.燃料電池関連触媒(Catalysts relevant to fuel cells)

本セッションでは燃料電池の電極触媒に限らず,燃料電池に関連した様々な触媒材料を議論の対象とします.また燃料改質触媒や酸素発生触媒等,燃料電池技術に関連する触媒研究も対象とします.高活性で長寿命触媒の開発,低価格触媒の開発,触媒調製法の検討,触媒反応機構の解明,触媒基礎物性の解明,新しい電極触媒概念構築等,幅広い分野からの研究発表を募集いたします.皆様の積極的なご講演申し込みをお願いいたします.

世話人・連絡先
同志社大学理工学部電気化学教室 大門英夫
〒610-0321 京都府京田辺市多々羅都谷1-3
Tel: 0774-65-6589
e-mail: rs-dh21@mail.doshisha.ac.jp(@を半角に変更してください)

12. 光触媒(Photocatalysis)

本セッションでは,光エネルギーを用いた物質変換やエネルギー貯蔵等に貢献する新規な光触媒や光吸収・電荷分離材料の開発,新規な合成反応の開拓,またその原理と動作機構の解明など,光がかかわる触媒技術を議論の対象とします.またこの分野の今後の発展のためには,異分野融合的な研究も重要であり,引き続き広い視野にたち,多様な視点をもつ研究者が情報を交換して議論を行う事が必要です.セッションへの多くの方々の発表申込みと,討論への参加をお待ちしております.

世話人・連絡先
京都大学大学院人間・環境学研究科相関環境学専攻物質相関論講座 吉田寿雄
〒606-8501京都市左京区吉田二本松町
Tel: 075-753-6594 Fax: 075-753-2988
e-mail: yoshida.hisao.2a@kyoto-u.ac.jp(@を半角に変更してください)

13.環境触媒(Environmental catalyst)

触媒科学,触媒工学が担う重要な分野のひとつに,環境問題解決のための触媒プロセスが挙げられます.これまでの環境問題はあまりに多岐に渡り,議論の焦点がぼやけてしまいがちでした.本セッションでは,まず環境負荷物質(窒素酸化物,炭化水素類,PM,硫黄化合物,ハロゲン化合物など)とは何かを深慮し,環境負荷低減のための触媒科学に立脚したいと考えています.その目標達成のための学問,特に触媒を用いた反応機構,触媒活性点,触媒調製法,触媒劣化など,触媒科学技術の開発・体系化のための研究発表を広く募集します.

世話人・連絡先
九州大学大学院総合理工学研究院 永長久寛
〒816-8580 福岡県春日市春日公園6-1
Tel: 092-583-7525 Fax: 092-583-8853
e-mail: einaga.hisahiro.399@m.kyushu-u.ac.jp(@を半角に変更してください)

14. 工業触媒(Industrial catalysis)

工業触媒は化学,エネルギー,環境関連産業の心臓部を占めるキーテクノロジーであり,目的反応のためのツールである.ツールであれば当然,製造方法,使用方法,運転方法,充填方法,触媒劣化,再生方法,劣化触媒の再生・処理方法など実用的な研究が必要となるが,これらは用途を問わず触媒を使ううえでの基盤技術となりうる.本セッションでは広く産・学から講演課題を募り,かつ既存の基礎研究会との連携を通してこのような基盤技術の拡充に資することを目指す.今回は,特に各分野における現状の課題と触媒に期待することについて,集中的に議論したい.

世話人・連絡先
三菱ケミカル株式会社 広島研究所 二宮航
〒739-0693 広島県大竹市御幸町20-1
Tel: 0827-53-8508 Fax: 0827-53-5696
e-mail: ninomiya.wataru.me@m-chemical.co.jp(@を半角に変更してください)

15. バイオマス変換(Biomass conversion)

石油は有限な化石資源であるため,石油への依存度の低減と社会システムの低炭素化が望まれており,安定した炭素資源を供給するため,賦存量が多く再生可能なバイオマスからエネルギーや化学製品の原料を製造するバイオマスリファイナリーの構築が注目されている.本セッションは,バイオマスや糖関連化合物の変換における新触媒・新反応の開発に興味をもつ研究者に最新の研究成果を伝え,情報交換の場を提供することを目的としている.

世話人・連絡先
岩手大学理工学部化学コース 白井誠之
〒020-8551 盛岡市上田4-3-5
Tel: 019-621-6336
e-mail: mshirai@iwate-u.ac.jp(@を半角に変更してください)

16. 固体酸塩基触媒(Solid acid-base catalyst)

固体酸塩基はそのままで環境低負荷型酸塩基触媒として広く用いられているのみならず,イオン交換体として遷移金属触媒の担体などにも有用である.固体酸塩基点の機能を理解し,設計に資する以下の議論をしたい.(1)固体上のブレンステッド・ルイス酸点の定量的測定法の確立 (2)固体上の塩基点の解析 (3)酸塩基性質と酸塩基点に保持された遷移元素種の化学特性の相関 (4)ゼオライトとその他の固体酸の作用の統一的解釈 (5)固体酸と固体塩基の作用の統一的解釈 (6)固体酸塩基を触媒・担体とする難度の高い反応へのチャレンジ

世話人・連絡先
東京都都立大学 都市環境学部 宍戸哲也
〒192-0937 東京都八王子市南大沢1-1
Tel: 042-677-2850 Fax: 042-677-2850
e-mail: shishido-tetsuya@tmu.ac.jp(@を半角に変更してください)

17. 二酸化炭素変換(CO2 conversion)

世界的な課題として, 地球温暖化の原因の一つと考えらえる二酸化炭素の排出量削減が求められている.二酸化炭素排出量の少ないエネルギー資源への転換や,省エネルギー化の促進はエネルギー分野において重要である.さらに二酸化炭素を分離・回収して地中に貯留する技術(CCS)や分離・回収した二酸化炭素を利用する技術(CCU)も大気中の二酸化炭素の削減に寄与する重要な技術として研究が進んでいる.特にCCU技術においては,光触媒的二酸化炭素還元や二酸化炭素を原料とした触媒的物質変換に関する研究が広く進められている.CCU技術確立に対して触媒技術の発展に大きな期待が寄せられている.本研究会では,二酸化炭素の触媒的変換を一体的にカバーし,二酸化炭素変換における新触媒・新反応の開発に興味をもつ会員相互の情報交換の場を提供することを目的とする.

世話人・連絡先
大阪公立大学 大学院工学研究科 田村正純
〒558-8585大阪府大阪市住吉区杉本3-3-138
Tel&Fax: 06-6605-3725
e-mail:mtamura@omu.ac.jp(@を半角に変更してください)

ヴァーダー・サイエンティフィック社


富士シリシア化学


ジーエルサイエンス社


エヌ・イー ケムキャット社


マイクロトラック・ベル社


avantium


アジレント・テクノロジー


クラリアント


エス・ティ・ジャパン


触媒年鑑


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